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2009年3月、友人2人とともに韓国へ。

お隣の国だけあって、ソウルの「都市」としての側面は、「東京」のそれに近い。しかし、当然、「中味」は韓国であり、料理や人や言語は韓国のそれそのものである。伝統的な寺院や城の作りは、より中国の影響が強く認められ、中国との文化的な距離感が日本よりも近いことが窺える(例えば、城は平面的で、とにかく面積が広い。日本の縦に長い作りとは明らかに異なり、中国に近いスタイルである)。人は、概して良い。ガイドの人と仲良くなり、日本語のできる人々と飲み会になったのだが、日本人と比べてよりはっきり、よりストレートに、そしてなぜかよりアメリカ的な力強さがあった(そういえば、ちょうどホワイトデーだったのだが、白いタキシードに赤いバラの花束を持ってデートをしている若者もいた。日本では、ちょっと浮いてしまうくらいストレートなスタイルだが、韓国では「あり」らしい。この力強さは自分を含め、今の日本人には足りないのかもしれない。このことを経済の発展と結びつけるのは強引すぎるが、「威勢の良さ」では、日本人は韓国人に負けていると思う。なお、飲み会ゲームでも、ことごとく日本勢が惨敗。なんだんだこのノリの良さは。ちなみに、酒の強さを決めるアルデヒド脱水素酵素二型の発現量も韓国人の方が多い。・・・がんばれ日本人!)。料理は、日本でも馴染みが深いように、辛く、旨い。焼酎は甘く、ビールは硬水で作られているようで残念ながら不味い。垢擦りや射撃を楽しみ、軍事境界線へと現地ツアーで参加。DMZ(非武装地帯)と銘打って、軍事境界線自体を観光地化しているのだから、見上げた商魂と言わざるを得ない。軍事境界線までは、ソウルからわずか2時間ちょっと。もし戦争が再開したら(2011年1月現在、朝鮮戦争は終結していない。単に停戦しているだけ)、「ソウル制圧は時間の問題」と平均的な軍事評論家が言うのもうなづける。長距離ミサイルがなくても、余裕で射程距離内。数時間のうちに、陸軍がソウルへと侵攻、ソウル市内で銃撃戦が開始される恐れすらある。このような「首都そのものが人質になりかねない」地政学的なリスクを背負った上で、韓国の国家元首は常に外交上の選択を迫られる。日本の首相は、「軍隊を保有しない、世界で最もかわいそうな(非力な)国家元首」と揶揄されているが、韓国の元首はそれ以上に辛い立場だろう。「軍隊は保有しているが、人質を取られた世界で最も厳しい立場にある国家元首」かもしれない。韓国と日本。歴史的な摩擦はあるものの、経済的に見れば「超大国中国の隣にある小国」という非常に似通った境遇を持つ両国。個人的には、友好的に協力していけたらいいと思う。サムスンの躍進を見るに(この文章を書いているのは2011年1月)、日本は韓国に学ぶべきことがたくさんあるはずだ。